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アリソン

はじめまして。部員の秋人(しゅうと)です。
何かレビュー書けと言われてずっと放置してたので、いい加減書きます。

アリソン〈2〉真昼の夜の夢 (電撃文庫)アリソン〈2〉真昼の夜の夢 (電撃文庫)
(2003/03)
時雨沢 恵一

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まあ、いまさら紹介の必要もないほど、ライトノベル好きには有名な作品です。『アリソン』。

しかもけっこう前の作品です。もう6年も前なのか……


作者の時雨沢氏は『キノの旅』でデビューしてから、一気にティーンの間で人気の作家となりました。
かく言う私も、最初の受賞作が雑誌に載っているのを読んだときに「ぜひ続きを書いてほしいなあ」と思ったので、きっと若い人たちも同じように感じたんでしょう。

『キノの旅』を小難しく語るときによく「寓意小説」なんて言い方をされるんですが、自分がこころ惹かれたのはむしろ「ロードムービー」的な展開だったりする。
ずっとモトラド(≒バイク)と一緒に旅していて、同じ場所には3日しかいない、みたいな。

自分は旅をしたり空を飛んだりする話が好きらしくて、そこが気に入ってしまった。


で、『アリソン』ですよ。

『アリソン』もまさに旅物語、しかも飛行機で未知の土地へと飛んでいく。
もうこの設定だけでご飯三杯はいけますね。

『アリソン』は(続編の『リリアとトレイズ』を除けば)3作4巻出ているけど、一番好きなのは上に挙げている第2巻「真昼の夜の夢」。
厳密に言えば旅、ではないのかもしれないけど、冒険物のエッセンスがぎゅっと詰まっている。

特に、吹雪に遭って避難した谷間の村で、紅茶を振舞われるシーンがお気に入りです。
不安と緊張から解放されほっと一息、と思いきやさらにそこから急展開……こういう緩急付けた物語展開は読む者をグイグイとその世界に引きずり込みます。
王道的で使い古された作りではあるけれど、そのゆえに安心して読める良作となっています。


この作者のもうひとつの特徴として、フェティッシュなまでのメカ描写がありますね。

こういうの、やりすぎると作品から浮いてしまうものですが(最近だとプロの作家でも過剰に設定を作り込む人が多い気がしますが)時雨沢氏の場合はうまく情景描写となじませてあるので、そんなに鼻につきません。

むしろ、物語の雰囲気作りに貢献してます。

横殴りに吹き付ける雪風の中を走り抜けるジープが、どれほど風に煽られるものなのか。
ジープの細やかな構造の描写があったほうがリアルに感じ取れると思いませんか?


これは確かに少年、ティーンエイジャー向けの娯楽小説です。

でも、それほど文章には癖がないので、冒険小説をかつて楽しんでいた人ならライトノベル好きでなくてもお勧めできる一冊です。
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