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小説『N and D』 序

「N and D」は特異な楽曲である。


電子機器を使った音楽が一般的になった頃、あるミュージシャンが戯れに作ったと言われる。

この曲は特徴的な2つの旋律で構成される。あるいは、2つの旋律の繰り返しだけで構成される、と言える。

曲は旋律Nから始まり、それを延々と繰り返す。旋律Nが繰り返す内に、徐々に徐々に変化してゆき、旋律Dになる。そして旋律Dも繰り返しの中で旋律Nに変化する、という繰り返しになっている。

「N and D」の演奏時間は二十四時間に及ぶ。


いつの頃からか、「N and D」を聴きながら死ぬと天国に行ける、という噂が広まった。噂は、尾ひれをつけながら拡大していった。曰く、聴き続ければ聴き続けるほどよい、最低でも百回は聴く必要がある、旋律Nが流れている時に死ぬと地獄に落ちる、などと。

信憑性などなかった。だが、「N and D」の流れ続ける部屋で自殺する者が絶えることはなかった。報道はされなかったが、噂は残り続けた。そのうち、不治の病の患者に「N and D」を聴き続ける者が現れた。聴かされ続ける者も。






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落渕です。
ヘッドホンつけて駅から家まで夜道を歩いて帰ってる最中に、ふっとネタを思いついたので、初の試みですが投稿してみました…。
序とは言ったものの続きが書けるか未定。プロットはまだない。

ぶっちゃけテッド・チャンの「地獄とは神の不在なり」がイメージの下敷きになってたりします。
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