スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

老婆に萌える?

エアヘッド落渕です。

花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり



老いは避けられないものでして、おっさんも美少女も老いるわけですね。
美少女がもてはやされる昨今のコンテンツ業界において、いかに老婆を描くか、いかに描くか…。そんなことを考える今日この頃です。

ぱぱっと具体例をば…

近代能楽集 (新潮文庫)近代能楽集 (新潮文庫)
(1968/03)
三島 由紀夫

商品詳細を見る


ユッキー三島の快作、近代能楽集です。能の代表的な演目を現代が舞台の戯曲にした、というところです。中でも「卒塔婆小町」が素晴らしい。
大元は、深草少将の小野小町への百夜通いの伝説が下敷きになっていまして。現代において、小野小町の生まれ変わりの老婆と深草少将の生まれ変わりの詩人が束の間の逢瀬を果たす、といった話です。分量は相当に短いですが、こればっかりは実際に読むしかない…。哀しみと喜びが同居しているような、力のある作品です。

作中の老婆は、もはや若い日の美しさは見る影もない姿として描かれるのですが、こんな台詞を言います。

……しかしあんたみたいなとんちきは、どんな美人も年をとると醜女になるとお思いだろう。ふふ、大まちがいだ。美人はいつまでも美人だよ。今の私が醜くみえたら、そりゃあ醜い美人というだけだ。あんまりみんなから別嬪だと言われつけて、もう七八十年この方、私は自分が美しくない、いや自分が美人のほかのものだと思い直すのが、事面倒になっているのさ。



美の体現者の絶対の自信とでも言えばいいのか…。姿形だけではない、絶対的な高次元の「美」への信奉も伺える台詞ですね。果たして、作中ではこの高次の美ゆえに物語が展開するわけで…。

うーん、挙げてはみたものの、老婆ではあるんですが、伝説的な存在になってしまっている感がありますね。
ということで次。


夢幻紳士 迷宮篇夢幻紳士 迷宮篇
(2007/05)
高橋 葉介

商品詳細を見る


夢幻紳士シリーズ、ハヤカワ3部作の最終巻でござる。例によって、ネクラジゴロ夢幻魔実也が活躍するシリーズですが、この巻ではヒロイン役をおばあちゃんが務めます。まあ、おばあちゃんと言っても、幽体離脱した時の姿は若い娘っ子なので、絵面的には老人度低めです。
うろ覚えですが、夢幻さんが「あなたはとても可愛らしい人だ」なんて言ったりします。なんというか奇麗な老人で、精神的な純粋さが少女の形で顕現している感じでしょうか。

うーん、そうか、老人がヒロインということで印象には残っていたんですが、老人だからこその描写っていうのがあるわけでもなかったですね。



…今回はネタ切れ。あんまりバリエーション出せませんでした。具体的にはどこで見たか忘れたけど、白雪姫の魔女みたいに、老いて若者に嫉妬するみたいなキャラクターもまた定番ではあるんですよね。

元美少女が、いかに年齢を重ねるか、いかに老いと折り合いをつけるか。最高難度のキャラクター創作課題ではないでしょうか。
ちょっと真剣に考えてみたい気がしてきました。


老婆ものと言えば「ハウルの動く城」…見てないんですよね。オワタ
スポンサーサイト

Powered by FC2 Blog

FC2Ad


Copyright © クーロンパンダ All Rights Reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。