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『ヴァーチャル・ライト』

ヴァーチャル・ライト (角川文庫)ヴァーチャル・ライト (角川文庫)
(1999/01)
ウィリアム ギブスン

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ウィリアム・ギブスン分の補給。

『ニューロマンサー』からの三部作は読んでいたのですが、『ディファレンス・エンジン』に挫折…。今度は最後まで読めました。

ぶっちゃけ、メインのお話部分はいまいちピンと来なかったのですが、ギブスン節は健在です。溢れんばかりに言葉を並べてイメージを織り上げる感じ、ですかね。とにかく象徴的なものがこれでもかというばかりに出てきて、正直処理しきれません。ギブスンの作品は2周目が本番…かもしれない。

まだ、あまり整理がついてない所ではあるのですが、今回の話は、「サイバー」分が少なかったように思います。主人公のライデルは元警官だし、もう一人の主人公のシュベットもメッセンジャーだし。もちろん、ハッカーみたいな人物は出てくるし、表題の「ヴァーチャル・ライト」というのも疑似視覚装置として作中に出てくるのですが、前三部作ほどフィーチャーされているわけではないんですね。むしろ、シュベットがメッセンジャーとして駆け回る、サンフランシスコの街そのものとか、まさしく象徴的な「トマソン」である橋とか、マスメディアとか、警察とか、エイズとか、前世紀の映画を信奉するカルト教団とか、そういう「サイバー」的でない要素が盛りだくさんです。
そのせいで派手さがなくなっているといえば、確かにそうではあるのですが、それでもやっぱり作り上げられているのはウィリアム・ギブスンの世界なんですね。何といえばいいのか、意味ありげないくつもの物事が、折り重なって組み合わされていて、その全体を捉えることができるような、できないような。『カウント・ゼロ』に出てきた、人工知能?が作っていたガラクタのような。
全くもってまとまりゃしない。

なんとなーく思っていたのですが、ギブスン的なものを一言で表すとすれば、「ファッション」なんだと思います。(「ギブスン的なもの」=「サイバーパンク」かどうかは別にして)

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落渕

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