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風の十二方位

こんにちわ。みゅーです。S.L.Sは、最初の最初から数えると、2年弱になります。ようやくこうやってブログが持てたことは、歓びに耐えません(みんな、ありがとう)。

なるべく継続して更新することで、読んでくださる方を楽しませるために開設しました。
作品集も並べる予定なのでお願いします。

おっと、これは、書評のコーナーでした。それでは、はじまり、はじまり。

風の十二方位 (ハヤカワ文庫 SF 399)風の十二方位 (ハヤカワ文庫 SF 399)
(1980/07)
アーシュラ・K・ル・グィン

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ゲド戦記など、ファンタジー作家としても有名なル・グィンですが、著名なSF作家としても、世界的名な名声を博しています。彼女が何処から、その物語への道筋をたどったのか、その道自身が、脅威であり、不思議であります。

「風の十二方位」は、30編ほどの12年に渡る作品の精選であり、年代順に並べられています。即ち、これは、ル・グィンが辿った道を示しているのであり、たいへん興味深い作品集になっています。

ファンタジーとSFが、高い視点から融合され、ファンタジーが形成される基盤を文明的視野から捉えることで、SF空間と、自然な形で繋げています。また、科学について考察された短編も多く、そこには、科学の知識よりも、その高い精神性が時代と戦い切り開き、時には敗北する姿が描かれています。

小説という枠は、超えると同時に、小説を深く理解するがゆえに、新しく小説の枠組みを作りなおせる作家、それがル・グィンの天才であり、大きな展開の広がりを保っています。また、悲観的でありながら、挑戦的である精神の戦いが、作品に深みを与えています。

後半に行くに従い、道徳や社会についての考察が深まって行きます。その描写は、まるで社会学の教科書のような記述でありながら、ファンタジーのロマンの風の薫りがします。そういった難解な作品に対してさえ、米SFの最高の賞、ネビュラ賞が与えられていることは、米のSFのレベルの高さをうかがい知ることが出来ます。

読み応えのある小説、何処か遠い場所まで連れて行ってくれる小説をお探しなら、この小説をお薦めします。

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